いきいき働くシニアの紹介
楽しく来て、楽しく仕事をして帰る
加藤 加代子さん(78)
職業:介護補助
職場:社会福祉法人 杏樹会(埼玉県入間市)
事業概要 老人福祉介護事業並びに児童福祉保育事業
〇 どのような仕事をされていますか?
特別養護老人ホームにおいて、ご利用者の家事援助を専門にしています。
担当する30名の方の食事の準備・配膳・後片付け、シーツ交換、フロアの掃除を行っています。
9時から13時までの4時間、週5日合計20時間で働いています。
とにかく何かしなきゃいけない
〇 そもそも、何故家事援助をされようと思ったのですか?
そこがまた、きっかけがあるんですよね。
平成17年まで、26年間にわたり家庭保育の仕事をしていて、0歳児の保育をしていました。当時、健康診断で癌と診断され、仕事をやめました。それで、病気の療養をしている時に、何もすることがない日々の中でとにかく何かしなきゃいけないと思うようになった。
そんな時に新聞の広告を見て、ヘルパー2級の資格をとり、杏樹会で働くようになりました。
保育の仕事の経験が生かされている
〇 どういった時にやりがいを感じますか?
大変ではなく、私は楽しいと思って働いています。
毎朝、担当している方30人全員に「おはようございます」と挨拶をして顔色をみる、確認する。今日は元気だな、昨日と違うなって、それが読み取れるんです。そういうのが楽しいんですよ。
保育の仕事で0歳児の顔をみて、調子を確認していた経験がものすごく生かされているんです。
赤ちゃんも高齢者も同じですよ、人間ですもの。
それに、ご利用者に「あなたが来るの楽しみだよ」と言われたら、次の日もまた来たくなりますよ。
でも、たまには大変な時もありますよ。そういった時には、帰宅したあとに友達とお喋りしたりして気持ちをリセットします。
一歩踏み出してやってみる
〇 これから働こうとしているシニアにメッセージをお願いします。
私はまずは勇気を出して一歩踏み出してやってみる事がいいと思います。
踏み出した後に考えても良いんじゃないですか。思いがけないところで、いいことがありますので。いくつになっても変わらないと思います。
社会福祉法人 杏樹会